清水の舞台から飛び降りた。
アトピー の痒い闇を彷徨う二歳の娘のために、全国有数の農業県
へ移住してきたのだ。過去に、嫁さんの身内が住んでいたこともあり
ありがたいことに土地はある。
そこに改造した民家の出来栄えは、自慢じゃないが、取材がくるかも
しれないぞなんて、俺ははしゃいでいる。空気が、いい。都会から
距離を置いた自分の身体が喜んでいるのを実感できる。
「とおちゃん、げんき~」。って、当の本人、2歳の娘が俺を
褒めてくれるから、娘も親の変化に気が付いているんだろうな。
俺の仕事は、農業に転身。もちろんド素人だよ。でも、娘と
連れの嫁さんのために、身体にいい無農薬の野菜で心身ともに
栄養豊かな食べ物で養っていきたいんだ。もちろん、収入は
激減するけれど、暮らしは知恵のなかにあり、豊かにするのは
自分自身だ。この熊本ならば、俺は出来ると信じている。
明日は、阿蘇山にでも出掛けてみようか。